超詳しい!ISOをMP4に変換する方法

丸山 沢
April 14, 2023 Preview 7.3K Preview 0
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ISOイメージファイルは、CDやDVDの内容を一つのファイルにまとめたものです。簡単にDVDディスクに書き込むことができ、その拡張子が「.iso」となっています。

動画や音楽をISOファイルに変換する人もいれば、手元にあるISOファイルをMP4に変換したい人もいるでしょう。ISOをパソコンで再生する方法は多いですが、それをMP4に変換するのは少し面倒かもしれません。

この記事では、ISOをMP4に変換する5つの方法を紹介します。専門ソフトも、フリーソフトも、オンラインサイトもありますので、ぜひ最後までお読みください。

 

VLCでISOをMP4に変換する

VLCはもはや動画や音楽を再生するための定番ソフトとも言えるでしょう。無料のメディアプレイヤーとして有名ですが、実際動画や音楽の形式もでき、多くの方々に愛用されています。もしVLCでISOをMP4に変換できたら、他のソフトをインストールする必要もなく、便利その上ないですね。

ですので、私が色々試してみました。まずは結論から言いましょう:できます。しかし、少し面倒で、失敗する場合が多いです。私が何回も試してようやく成功しましたが、その変換は完璧とは言えない -- 冒頭の数秒だけがなぜか変換されませんでした。つまり、変換後の内容が不完全ですので、あまりおすすめしません。また、複数のタイトルがある場合、すべてのタイトルを一つのMP4ファイルとして出力しますので、分割する必要がある場合も少し手間がかかります。

もちろん、無料ですのでやってみて損にはなりません。興味のある方や、冒頭の数秒の内容がなくても構わない方は、下記の手順に沿ってやってみてください。Mac版とWindows版のVLCでISOからMP4に変換する操作方法は少し違いがありますので、両方とも紹介します。

他の方法にしたい方はこちらをクリックして次の方法に読み飛ばしてください。

VLCでISOをMP4に変換する操作手順:

ステップ 1. VLCの変換画面に入る

VLCを起動します。

Mac版の場合、上部のメニューバーで「ファイル」>「変換/ストリーミング」をクリックします。

Windows版の場合、左上の「メディア」>「変換/保存」をクリックします。変換画面に入っても、「ディスク」タブに切り替える必要がなく、「ファイル」タブのままで続けてください。

ステップ 2. ファイルをVLCに追加する

ここで追加する「ファイル」は、「ISOファイル」ではなく、「VOB」ファイルがおすすめです。

なぜかと言うと、私がISOファイルを直接VLCに追加して、MP4に変換しようとしたところ、確かに「XX.mp4」ファイルが作成されますが、そのファイルを再生してみると、DVDメニューだけで動画の内容が全然なかったり、黒い画面のままで何もなかったり、動画の長さが2倍になって動画が2回繰り返されたりして、失敗の可能性があまりにも高かったので。

よって、直接VOBファイルを追加するのがおすすめです。VOBファイルの探し方も簡単です。

Macの場合、直接「.iso」ファイルをダブルクリックすれば下記のフォルダが表示されます。

「VIDEO_TS」フォルダーをダブルクリックして開けば、中に複数のファイルがあり、一番サイズの大きいVOBファイルは、動画ファイルです。Quick TimeやVLCで直接再生できますので、再生して確認しましょう。

ちなみに、もう一つのサイズが「14.2MB」になっているVOBファイルはDVDメニューです。

Windowsの場合も、同じく直接「.iso」ファイルをダブルクリックして開き、「VIDEO_TS」フォルダーに入れば、一番サイズの大きいVOBファイルが動画ファイルです。VLCで再生して内容を確認することができます。

VOBファイルが見つかりましたら、それをドラッグ&ドロップでVLCに追加します。

追加後の画面がこうなります:

Mac:

Windows:

ステップ 3. 出力形式をMP4と設定する

Windowsの場合、「変換/保存」をクリックします。「プロファイル」で出力形式を「Video - H.264 + MP3(MP4)」に設定します。そして「出力ファイル」のところで「参照」をクリックして、ファイルの保存場所とファイル名を設定します。注意:ファイル名の後ろに必ず手動で「.mp4」を入力してください。

Macの場合も、「プロファイルの選択」で「Video - H.264 + MP3(MP4)」を選択して、「宛先の選択」で「名前をつけて保存」>「参照」をクリックして、ファイル名と保存場所を設定します。注意:ファイル名の後ろに必ず手動で「.mp4」を入力してください。

私のMacの場合、ファイル名の後ろに「.mp4」という拡張子を付けようとする場合は、こんな警告が表示され、拡張子がM4Vを使わなければいけないとのことです。ここで色々試してみましたが、解決方法を見つけました。同じ警告が表示された方は、この方法をやってみましょう。

まずは「プロファイルの選択」で、「Video - H.264 + MP3(MP4)」ではなく、「Audio - MP3」を選択します。そして「参照」をクリックして、ファイル名を「XX.mp4」と名付けます。これで警告が表示されなくなりました。

そしてもう一度「プロファイルの選択」を「Video - H.264 + MP3(MP4)」に変えればOKです。

ステップ 4. VLCでISOイメージファイルをMP4に変換する

Macの場合は「保存」、Windowsの場合は「開始」をクリックして、ISOをMP4に変換し始めます。念のため、進捗が完了するまで動かないでください。

上記でも説明しましたが、VLCで変換したMP4ファイルは、冒頭の数秒だけがない場合があり、複数のタイトルを一つのMP4ファイルにまとめて出力します。それが嫌な場合は、次の方法を使ってみましょう。

HandBrakeでISOをMP4に変換する

HandBrakeも、結構有名で無料でISOをMP4に変換できるソフトです。フリーソフトでありながら結構強力な機能を有していますが、そのUIが複雑で、使いこなすには時間が必要です。

HandBrakeでISOをMP4に変換する操作手順:

1. HandBrakeを起動すれば、自動的にファイルを追加する画面が表示されます。ISOファイルを選択して、「開く」をクリックします。

2. 下記の画面が表示されます。複数のタイトルがある場合、右上の「タイトル」のところで選択できます。

「概要」>「形式」のところで出力形式を「MP4」に選択します。下の「名前をつけて保存」のところでファイル名を設定します。「出力先」の右の「開く...」をクリックして、MP4ファイルの保存場所を設定します。他にも解像度の変更や、動画の編集もできます。

3. 設定完了後、上の「開始」ボタンをクリックして、ISOをMP4に変換し始めます。画面の下に進捗と残り時間が表示されます。複数のタイトルがある場合、一つ一つ選択して変換を行います。

4. タイトルが多すぎて、一括で変換したい方もいるかもしれませんので、割と便利な方法も紹介します。まずはHandBrakeの設定画面に入り、自動で出力ファイルに名前を付ける機能を有効にします。

Macの場合、メニューバーで「HandBrake」>「設定」>「一般」で「自動で出力ファイルに名前をつける」にチェックを入れます。

Windowsの場合、左下で「設定」をクリックし、設定画面で「出力ファイル」タブに入り、「出力ファイルに自動的に名前を付ける」にチェックを入れます。

ファイル名の作成規則を必要に応じて変更できます。

5. そしてメイン画面に戻り、ISOファイルをソフトに追加します。「キューに追加」の下向け矢印をクリックして、「全タイトルをキューに追加」をクリックします。他ISOファイルもMP4に変換したい場合は、「ソースを開く」をクリックして追加し、また同じく「全タイトルをキューに追加」をクリックします。追加完了後、追加されたタイトルの数Hは「キュー」のところに赤い数字で表示されます。

6. 「キュー」をクリックして、追加されたタイトルを確認したり編集したりできます。最後にすべてのタイトルを選択して、「開始」ボタンをクリックすればすべてのISOファイルを一括でMP4に変換できます。

ただし、すべてのタイトルの一括変換はできますが、複数のタイトルを一つのMP4ファイルとして出力する選択肢が見つかりませんでした。

オンラインサイトでISOをMP4に変換する(2つを紹介)

オンラインで動画の形式を変換できるサイトが多いですが、オンラインでISOをMP4に変換できるサイトが少ないです。

色々探してみましたが、ISOファイルをアップロードできなかったり、アップロードできるが変換時にエラーが生じたと表示され変換できなかったり、ISOをZIPなどの形式にしか変換できなかったりして、失敗が多いでした。

この記事では、私が見つけた、ISOイメージファイルをMP4に変換できる2つのオンラインサイトを紹介します。しかし、オンラインサイトはインストール不要でISOからMP4に変換できますが、どのサイトもファイルの大きさに制限がありますので注意してください。

Aconvert.com

このサイトは、ISOをMP4に変換できますが、200MB以内のファイルしかアップロードできません。

1. https://www.aconvert.com/jp/video/にアクセスします。

2. 「ファイルを選択」をクリックして、ISOファイルを追加します。

3. 「ターゲットフォーマット」で出力形式を「MP4」と設定します。

4. 「今すぐ変換」をクリックして、ISOをMP4に変換します。

5. 変換完了後、「変換結果」に先ほど入力したファイルが表示されますので、ダウンロードボタンをクリックします。

6. 新しいページに移動します。そこでMP4ファイルをDrop BoxやGoogle Driveに保存できます。ダウンロードしたい場合は、ファイルリンクをクリックします。

7. 動画再生画面に移動します。右下隅の縦の三点アイコンをクリックして、「ダウンロード」を選択すれば、ファイルをダウンロードできます。

123APPS

このサイトは、500MB以内のファイルしかアップロードできません。

1. https://video-converter.com/ja/にアクセスします。

2. 「ファイルを開く」をクリックして、ISOファイルを選択します。

3. 出力形式を「MP4」と設定します。解像度なども設定できます。

4. 「変換」をクリックすればISOファイルをMP4に変換できます。

Cisdem Video ConverterでISOをMP4に変換する

Cisdem Video Converterは、動画形式変換、DVDリッピング、動画ダウンロードなど複数の機能を搭載しているソフトで、ISOをMP4に変換することもできます。

変換専門ソフトですので、一気に複数のISOをMP4に変換できますし、複数のタイトルを分けて変換することも一つに結合することもでき、動画を編集してから変換することもできます。それに強い機能のかわりに操作が非常に簡単で、初心者でもすぐ使いこなせます。

MacでもWindowsでも使えますし、操作手順もほぼ同じですので、ここではMac版でISOファイルをMP4に変換する時の手順を例に紹介したいと思います。

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ステップ 1. ISOをソフトに追加する

Cisdem Video Converterを起動し、直接ISOファイルをソフトにドロップします。自動的にDVDリッピング画面に入り、中身の動画を読み取り始めます。一気に複数のISOファイルを追加できます。

ステップ 2. 必要に応じて動画を編集する

ISOに複数のタイトルがある場合、複数の動画サムネイルが表示されます。一つ一つ編集したり、不要な動画を削除したりできます。動画を編集する必要がある場合は、サムネイル右上のボタンをクリックします。

ステップ 3. 変換したい形式を選択する

編集完了後、メイン画面に戻ります。左下の「Convert all tasks to」のところをクリックして、出力形式を「MP4」に設定します。右の歯車ボタンを押せば詳細設定を行えます。特にこだわりがなければデフォルトのままでOKです。

ステップ 4. ISOをMP4に変換する

最後に右下隅のボタンを押せばISOをMP4に変換し始めます。複数のタイトルを一つのMP4ファイルにまとめたい場合は、「Merge」機能を有効にしましょう。

変換完了後、「チェック」ボタンが表示されますので、クリックすれば保存フォルダが表示されます。

まとめ

ISOからMP4に変換する方法は以上でした。いろんな方法があり、無料で変換できるソフトやサイトもありますが、私が一番おすすめなのはやはりCisdem Video Converterです。ISOをMP4など様々な形式に変換できる同時に、お手軽に動画編集、結合などもできて、動画ダウンロードとDVDリッピング、そして形式変換機能もありますので、重宝してます。

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丸山 沢
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1985年生まれ。東京都出身。12年間、1日12時間以上パソコンと向き合う仕事をしてます。パソコンの設定、操作とソフトウェアの利用についてたくさんの経験を積みましたので、それを活かして皆さんの役に立ちたいです。

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