PDF形式のメリットは数え切れないほどたくさんあります。そのデメリットはたった一つ -- お手軽に編集できないところでしょう。値段の高いPDF編集ソフトを持っていなければ、想い通りにPDFを編集したりできません。この場合は、PDFをWordに変換してみるのがいい方法かもしれません。
MacでPDFを編集できるWord文書に変換する方法は多いです。しかし、PDFとWordの形式が異なりますので、変換する際は必ず書式やレイアウトに影響してしまいます。できるだけレイアウトなどを維持しながら、PDFをWordに変換する方法は何でしょうか?この記事では、MacでPDFをWordに変換するベストソフトと、無料で変換できる方法を紹介したいと思います。
Mac用PDFからWordに変換するベストソフト
- 高効率かつ高品質でPDFをWordに変換する
- OCR処理機能でスキャンしたPDFや画像を編集できるWordに変換する
- PDFをExcel、PowerPoint、Keynote、Pages、ePub、Text、HTML、JPEG、PNG、TIFFなど10+の形式に変換する
- OCR機能でPDFを検索できるPDFや他の編集できる形式に変換する
- OCR機能は200+言語に対応
- Word、PowerPoint、ePub、テキスト、HTMLなどからPDFを作成する
- MacとWindows対応
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PDFとWordの区別は
まず、PDFファイルとWordファイルの区別から解説していきましょう。
環境に左右されず、どんなデバイスでも同じように表示されることで電子文書の標準形式になったPDFはとても安定で、電子の文書ファイルのようです。PDFを簡単に編集・改ざんできます。
一方、Wordは文書を作成・編集する際に一番使われてきた形式です。
つまり、PDFをWordに編集することは、PDFファイルを編集できるようにすることです。
パート 1. 書式とレイアウトを維持しながらMacでPDFをWordに変換する方法
PDFをWordに変換する際、一番重要なのは書式とレイアウトを保持することです。もちろん、変換速度も大事です。PDFファイルには通常複数のページがあり、ファイルサイズも大きいですので、高効率的にファイルサイズの大きいPDFを、品質やレイアウト崩れずにWordに変換するには、専門の変換ソフトが必要となります。
Cisdem PDF Converter OCRは一番おすすめのPDF変換ソフトで、MacでPDFをWordなどいろんな形式に変換できます。macOS Ventura、Monterey、Big Sur、Catalina、Mojaveまたはその以前のバージョンに対応し、書式やレイアウト崩れせずにPDFをWordに変換できます。
Cisdem PDF Converter OCRの主な特徴
- ネイティブPDF/スキャンしたPDF/パスワード保護のあるPDF/画像に対応
- ファイルを編集できるWord/Excel/PowerPoint/Keynote/Pages/ePub/HTML/Textなどに出力する
- スキャンしたPDFをOCR処理で検索できるようにする
- Word、画像などからPDFを作成する
- すべての文書ファイルを一つのPDFに結合・変換する
- すべてのページ、または特定のページのみを変換する
- 複数のファイルを一括処理できる
- 無劣化で変換を行う
MacでPDFをWordに変換する操作手順
- Cisdem PDF Converter OCRをダウンロードしインストール
Cisdem PDF Converter OCR無料体験版をダウンロードして、Macにインストールします。
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- PDFを追加する
「Converter」タブで、ドラッグ&ドロップでPDFをソフトに追加します。画面左下の「+」ボタンで追加することもできます。一度の複数のPDFを追加し一括変換もできます。
- 変換したいページをWordに変換する
「All Pages」を選択してすべてのページを変換するか、「Range」を選択して特定のページを変換するか設定できます。そして、右側のドロップダウンリストから「DOC」または「DOCX」を出力形式に設定します。スキャンしたPDFの場合、OCR機能を有効にしてください。
- MacでPDFをWordに変換する
画面右下の「Convert」タブをクリックして、保存するフォルダを設定し、PDFをWordに変換し始めます。変換完了後、「√」アイコンをクリックしてWordを保存するフォルダを開きます。
ヒント:
もっと高品質で同じようなWordファイルを得るために、「Word Setting」でレイアウト優先(Text layout priority)と認識優先(Text recognition priority)を切り替えてみてください。
スキャンしたPDFをWordに変換する方法:
スキャンしたPDFのコンテンツはほとんど画像で、文字検索もできません。普通のPDFコンバーターでWordに変換したら、変換したWordファイルのコンテンツも画像満載で、文字検索できないままです。
スキャンしたPDFを文字検索Wordに変換する場合、ファイルを読み込む際にOCRモジュールをインストール必要があります。このモジュールは自動でスキャンしたPDFをOCR化(光学文字認識)します。
英語はデフォルト設定ですから、英語以外の言語のPDFをOCR化する際には次のように操作する必要があります:
「OCR PDF」を出力形式にして、右の歯車アイコンをクリックしてコンテンツの言語を選択します。
パート 2. 標準アプリでMacでPDFをWordに変換する方法
PDFをWordに変換するためのソフトを購入したくない方に、無料で変換できる方法を紹介します。専門ソフトほど優れていませんが、無料ですのでやってみる価値はあると思います。
#1 プレビュー
プレビューはMacの標準アプリで、PDFを閲覧したり注釈を追加したりすることができ、マージ、署名、変換などの機能も備えています。ただし、PDFを画像に変換することしかできません。プレビューを使ってPDFを編集できるWord文書に変換するには、コピーアンドペーストという方法のみです。
デメリット:
- 時間と手間がかかる
- 書式やレイアウトを維持できない
- ネイティブPDFのみ対応
MacのプレビューでPDFをWordに変換する操作手順
- プレビューでPDFを開きます。
- PDFの内容を選択し、右クリックでコピーして、Word文書に貼り付けます。
- Word文書を保存します。
#2 Automator(一括変換)
AutomatorもMacの標準アプリで、このアプリを使ってワークフローを自動化すれば、手動で作業する必要がなくなり、時間と手間を省くことができます。しかし、AutomatorもPDFをテキストにしか変換できません。それに、その使い方もプレビューよりはるかに複雑です。よって、AutomatorでPDFをWordに変換するのがおすすめしません。ですが、複数のPDFを一括でWordに変換したい場合は、Automatorが自動的にすべての作業を行ってくれますので、プレビューを利用するより便利です。
デメリット:
- 直接PDFをWordに変換できない
- 文字化けが起きたり、レイアウトや書式がなくなったりする
- 時間と手間がかかる
- ネイティブPDFのみ対応
Automatorを使ってMacでPDFをWordに変換する操作手順
- アプリケーションフォルダでAutomatorを起動し、「ワークフロー」を選択して、「選択」をクリックします。
- 左カラムで「ファイルとフォルダ」を選択し、右で「Finder項目の選択を求める」を右のカラムにドラッグします。複数のPDFがある場合、「複数選択を許可」にチェックを入れます。
- 左カラムに戻り、「PDF」を選択します。そして右で「PDFテキストを取り出す」を右カラムにドラッグします。「出力の保存先」で保存位置を設定できます。
- 画面右上の「実行」ボタンを押します。変換したいPDFファイルを選択して、「選択」をクリックすれば、そのPDFのテキストが自動的に抽出され、新しいTXTファイルが作成されます。
- そのテキストファイルをWordで開くと、PDFをWordに変換完了です。
パート 3. 第三者ソフトでPDFをWordに変換する方法(Acrobatを使わずに)
#1 Foxit PhantomPDF
よくPDFを作成したり編集したりする必要がある場合、PDF編集ソフトを使う方がおすすめです。Adobe AcrobatはPDF管理編集用の強力ソフトですが、その値段が少し高いです。もっと安くて機能も強いPDF編集ソフトがないか?あります。この記事では、Foxit PhantomPDF(Mac版)を紹介します。
Foxit PhantomPDFはPDFを作成・管理するための編集ソフトで、その値段は139ドルです。PDF作成、入力できるPDFフォーム作成、PDF並び替えとエクスポート、OCR処理、共有、共同編集、パスワード保護をかけることなどのことができます。
Adobeを使わずにMacでPDFをWordに変換する操作手順
- Foxit Phantomをダウンロードしインストールします。
- PDFをソフトに追加します。
- 「Tools」>「Convert」をクリックします。
- 「To Word」をクリックして、設定をカスタマイズして、「OK」をクリックしてPDF編集ソフトでPDFをWordに変換します。
#2 Calibre (macOS, Windows, Linux)
Calibreは電子ブックの形式を変換できる無料のオープンソース電子ブック管理ソフトで。レイアウトの複雑なPDFもよく変換できます。
メリット:
- 完全無料で、Mac・Windows・Linux通用
- 管理・変換¥アールインワン
- 一括処理機能あり
- 書誌情報編集機能あり
デメリット:
- 初心者に難しい
- 遅い変換速度
- PDF内の全てのHTMLリンクは削除されること
- Calibreを開き、「Add books」をクリックしてPDFファイルをアップロードします。複数のPDFファイルの場合は、横の三角マークをクリックして、一括追加を選択します。
- ファイルを全部読み込んだ後、「Convert books」をクリックして、「Output format(出力フォーマット)」を「DOCX」にします。
パート 4. オンラインサービスでPDFをWordに変換する方法
#1 Google Docs
Googleは、オンラインで文書ファイルを管理できるサービス -- Googleドキュメントを提供しています。
メリット:
- 無料
- インストール不要
- ネイティブPDFとスキャンしたPDFに対応
- 編集できる
デメリット:
- 元の書式やレイアウトを維持できない
- 一括変換できない
- Googleユーザーに登録する必要がある
Googleドキュメントで無料でPDFをWordに変換する操作手順
- Googleアカウント>Google Driveにアクセスします。
- 「新規」をクリックしてPDFファイルをアップロードします。
- PDFファイルを右クリックして、「アプリで開く」>「Googleドキュメント」を選択します。
- 「ファイル」>「ダウンロード」>「Microsoft Word」をクリックして、PDFをWordとしてダウンロードすれば、PDFをWordに変換できます。
#2 Online PDF Converter
Online PDF ConverterはログインしなくてもPDFファイルを変換できます。このオンラインサービスは使いやすくて、何秒だけで6ページのPDFファイルをWordに変換できます。
デメリット:
- ネット上の変換したファイルは直ちに削除されること/li>
- PDFを一つ一つ変換する必要があること
- ファイルサイズの大きなPDFファイルはアップロードと変換に時間がかかること
- 広告がたくさんあること
Online PDF Converterで無料でPDFをWordに変換する操作手順
- PDF Converterサイトにアクセスします。
- 「Choose File」をクリックして変換するファイルをアップロードします。
- 「Word」を出力形式として設定します。
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-
ヒント:オンラインサービスを利用する際の注意点
オンラインサービスを利用するには、情報漏洩の可能性があります。この点に留意してください。
最後に
MacでPDFをWordに変換する方法は多いですが、簡単、効率的、高品質の変換が欲しい場合は、PDF Converter OCRがおすすめです。ネイティブPDF、スキャンしたPDFや画像にも対応でき、書式やレイアウトも維持できます。
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1985年生まれ。東京都出身。12年間、1日12時間以上パソコンと向き合う仕事をしてます。パソコンの設定、操作とソフトウェアの利用についてたくさんの経験を積みましたので、それを活かして皆さんの役に立ちたいです。