Macのディスクをディスクユーティリティ で復元できない場合の5つの解決法
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Macに標準で付属しているディスクユーティリティはMacでディスク関連の仕事を行う実用性の高いソフトウェアで、ストレージデバイスを修復できます。しかし、Macのディスクユーティリティで内蔵HDDや外付けHDD(例えばSeagate HDD)を復元できない時があり、下記の警告メッセージが表示されます。
MacOSはディスク“Seagate Backup Plus Drive”を修復できません。ディスク上のファイルは開いたりコピーしたりすることができますが、変更内容を保存することはできません。できるだけすみやかにディスクのバックアップを作成して、ディスクを再フォーマットしてください。
ディスクユーティリティは“Macintosh HD”の修復を中止しました。このディスクを修復できません。できるだけ多くのファイルをバックアップし、ディスクを再フォーマットしてからバックアップしたファイルを復元してください。
本記事では、Macのディスクユーティリティでディスクを復元できない/First Aidで修復できない時の5つの解決法を紹介します。
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- Macの内蔵HDDや外付けHDDからデータを復元する
- HD、SDカード、USBメモリ、フラッシュドライブからデータを復元する
- Macでフォーマットされた、消された、削除されたデータを復元できる
- ドキュメント、写真、動画、音楽、電子メールなど200種類以上のファイルを復元する
- クイックスキャンとディープスキャンの2つの検索モードで残存データを探す
- 復元する前にファイルをプレビューする
- ファイルをローカルドライブまたはクラウドに復元する
- 破損したビデオを修復する
- 高い復元確率
- M2、macOS Sonoma対応
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無料ダウンロード Windows 10とそれ以降 Macのディスクユーティリティでディスクを復元できない問題について
「ディスクユーティリティはこのディスクを修復できません」とは?
Macでディスクユーティリティを使ってディスクの修復を行うと、First Aidで修復できない場合があります。そして「ディスクユーティリティは“Macintosh HD”の修復を中止した」という警告メッセージが表示されます。内蔵HDDだけではなく、外付けHDD、SDカード、USBフラッシュドライブなどにもこのようなエラーが発生します。内蔵HDDですと、「ボリュームMacintosh HDを修復できません」とのメッセージが表示されるかもしれません。
Macのディスクユーティリティでディスクを復元できない原因は?
ディスクを修復する際に普通このようなエラーが発生しません。これは、「当該ディスクにディスクユーティリティのFirst Aidで修復できない、修復可能な範囲を超えた問題が発生した」と意味します。例えばファイルシステムの破損やHDDの突然死などのエラーは、First Aidで修復できない可能性が高いです。
ディスクユーティリティでMacのディスクを復元できない場合の解決法がありますか?
あります。ほとんどのディスクエラーは修復可能です。本記事でその解決法を紹介します。
この問題によってデータがなくなったりしますか?データを復元する方法は?
問題の発生原因や解決方法(例えばディスクをフォーマットするとか)によってデータがなくなってしまうかもしれませんが、発生する確率が低いです。それに、もし本当にデータ消失が発生し、一部またはすべてのファイルをなくしてしまった場合、バックアップから復元できます。バックアップを取っていない場合も、Mac用の信頼のあるデータ復旧ソフトでデータを取り戻せますので、心配はいりません。
方法 1. Macでディスクを修復できない場合はFirst Aidを再実行する
Macでディスクユーティリティで修復できないなどの警告メッセージが表示されると、修復を再実行してみてください、とアップルのおすすめです。よって、本記事で紹介した他の4つの解決法を試す前にまずこの簡単な方法をしてみましょう。解決できない場合は続きを読んでください。
修復できない時MacでFirst Aidを再実行する手順
- ディスクユーティリティを起動します。
- 修復したいディスクを選択します。内蔵HDDと外付けHDD両方とも選択できます。
![修復したいディスクを選択]()
- First Aid>実行をクリックし、ディスクの修復を再実行します。
![First Aid>実行]()
First Aidでの修復がかかる時間がHDDの容量の状態によって違います。
方法 2. シングルユーザモード(FSCKコマンド)を利用する
Macのディスクユーティリティで復元できない、また解決方法1も失敗した場合、シングルユーザモードとFSCKツールを利用してみてください。
この方法はすべてのMacに適用します。FSCKツールを利用するにはFSCKコマンドラインを使うので、難しそうに見えますが、実は非常に簡単です。コマンドラインについてあまり詳しくない人でも心配いりません。以下の手順に沿って、MacでディスクユーティリティのFirst Aidで修復できない問題を解決しましょう。
シングルユーザモードでFSCKを利用して内蔵HDDを修復する方法
- 1. Macを再起動しシングルユーザモードに入る
旧バージョンのMacの場合、Macの再起動が始まってすぐCommand + Sキーを長押しし、シングルユーザモードに入ります。M1 Macの場合、Macが再起動する間にCommand+Rを押し続けて、Utilities>Terminalをクリックします。 - 2. システム検査が終わるのを待つ
コマンドライン「/sbin/fsck -fy」を入力し、リターンキーを押して待ちます。
ディスクにディスクユーティリティでは修復できない問題が発生していなければ、「The volume (ドライブの名前) appears to be OK.」が表示されます。
ディスクユーティリティでは修復できない問題が発生している場合、「File system was modified.」が表示されます。その解決法は、「The volume (ドライブの名前) appears to be OK.」が表示されるまで「/sbin/fsck -fy」コマンドを再実行し続けることです。
![シングルユーザモード]()
- 3. 「reboot」を入力し、リターンキーを押してシングルユーザモードを終了します。
シングルユーザモードでFSCKを利用して外付けHDDを修復する方法
- 1. Macを再起動しシングルユーザモードに入る
旧バージョンのMacの場合、Macの再起動が始まってすぐCommand + Sキーを長押しし、シングルユーザモードに入ります。M1 Macの場合、Macが再起動する間にCommand+Rを押し続けて、Utilities>Terminalをクリックします。 - 2. コマンドライン「diskutil list」を入力しEnterキーを押して、Macに接続しているすべての外付けHDDを検索します。
![「diskutil list」を入力]()
- 3. IDENTIFIER欄で修復したい外付けHDDを見つけ、その情報をコピーまたは覚えます。
![IDENTIFIER欄]()
- 4. コマンドライン「/sbin/fsck_file system –fy /dev/ドライブのidentifier」を入力します。例えば「/sbin/fsck_hfs /dev/disk0s2」を入力し、Enterキーを押して検査と修復を始めます。
![「/sbin/fsck_hfs /dev/disk0s2」を入力]()
- 5. 「Reboot」を入力しEnterキーを押してMacを再起動します。
「The volume (ドライブの名前) could not be verified completely」が表示された場合、これはFSCKツールではディスクを修復できないとのことです。次の方法を試みてください。
方法 3. macOS復旧(リカバリーモード)で起動ディスクを修復する
すべてのMacにリカバリーモードがあり、Macを復元し良好な状態に戻してくれます。このモードでmacOSを再インストールしデータを復元することと、起動ディスクの修復ができます。
リカバリーモードで起動ディスクを修復する手順
- Macを再起動しリカバリーモードに入る
Intel Macの場合、Macを再起動する時Command+Rを長押しし、Macのパスワードを入力してリカバリーモードに入ります。M1 Macの場合、「起動オプションを読み込み中」画面が表示されるまで電源ボタンを押し続けて、「オプション」を選択しリターンキーを押します。 - リカバリーモードでディスクユーティリティのFirst Aidを行ってディスクを修復します。
方法 4. ディスク修復ソフトを利用する(内蔵/外付けHDD向け)
上述のようにMacのリカバリーモードのディスクユーティリティを利用しても依然ディスクを復元できないなら、多分それはディスクユーティリティの手には負えない問題が発生したかもしれません。それなら、さらに強力なディスク修復ソフト、例えばMac用のTechtool Pro 12を使う必要があります。
Micromatが開発したTechtool Pro 12は、MacまたはMacのHDDの検証と修復を行う人気ソフトで、macOS10.15にも対応しています。
その主な機能は:
- Macのハードドライブ(内蔵/外付け)を検証し修復する
- 緊急起動ディスクを提供する
- 重要データの保護とバックアップ
- ハードウェアの診断
- メモリ診断
- Mac、iPhoneとiPadのバッテリー診断
- ボリュームクローン
Macのディスクユーティリティが復元できないディスクを修復する手順(外付けHDDも含む)
- MacでTechtool Pro 12をダウンロードしインストールします。
- 「Volume Rebuild(ボリューム再構築)」を選択し、ディスクを選びます。右下隅の「Run Volume Rebuild」ボタンを押して修復を始めます。
![ボリューム再構築]()
- 「Replace」をクリックし、修復済みのディスクを取得します。
![「Replace」をクリック]()
デメリット:
- 高価:129.99ドル
- 修復するのに時間がかかる
方法 5. ディスクをフォーマットしてバックアップからファイルを復元する
前述のすべての解決方法は全部失敗した場合、「ディスクユーティリティはこのディスクを修復できない」との警告メッセージに書いた通り、Macのファイルをバックアップして、ディスクをフォーマットしましょう。この方法はMacのディスクユーティリティが復元できない内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどに適用します。下記でそのやり方を詳しく紹介します。
ステップ 1. できるだけ多くのファイルバックアップする
ハードディスクまたはその他のストレージデバイスのフォーマットと再フォーマットを行うと、その中にあるデータが全部消されてしまいますので、バックアップすることは大事です。Macでバックアップを取るには、Time Machineがおすすめです。MacOSに組み込まれているバックアップ機能として、Time Machineは簡単にMacでファイルのバックアップを取り、それを復元できます。一度も利用したことのない人は、まずTime Machineを設定するが必要です。
- バックアップを取りたいディスクの容量より大きい外付けHDDを用意します。
- 外付けHDDをMacに接続すれば、バックアップを作成するためにこのディスクを使用するかを聞くダイアログボックスが表示されます。「バックアップディスクとして使用」をクリックして、Time Machineの環境設定を開きます。
- バックアップするディスクとされるディスクを選択し、「ディスクを使用」をクリックします。
- 今後Time MachineでMacintosh HDを自動的にバックアップしたい場合、左側に「バックアップを自動作成」にチェックを入れてください。
- バックアップが終了したとのメッセージが表示されれば、外付けHDDを取り外しできます。
手動でバックアップを取る場合は、「バックアップを自動作成」にチェックを外して、そして下の「メニューバーにTime Machineを表示」にチェックを入れてください。これでTime Machineのアイコンがメニューバーに表示され、それをクリックすればすぐバックアップができます。

ヒント: 既定では、Time MachineはMacintosh HDにあるすべての内容をバックアップします。右下隅にある「オプション」をクリックするとバックアップから除外するフォルダーやファイルを設定できます。しかし、ディスクユーティリティでMacのディスクを復元できないことが発生するかもしれませんので、外付けHDDの容量が足りる限り、念のためすべてのデータをバックアップするのがおすすめです。
ステップ 2. ディスクを再フォーマット/消去
バックアップ完了後、ディスクを再フォーマットし始めましょう。
1. ディスクユーティリティを起動します。消去タブを選択すれば、ダイアログボックスが表示されます。

2. 「名前」フィールドでドライブの名前を入力してください。「フォーマット」フィールドで、ディスクユーティリティは自動的にフォーマット/ファイルシステムを選択してくれます。内蔵HDDの場合は変更せず、自動選択してくれたフォーマットのままにしてください。その他の場合は:
| ディスク | どこで使用するか | どのフォーマットを選択するか |
|---|---|---|
| Macの内蔵HDD | ― | Macが自動選択したフォーマット |
| 外付けHDD、SDカード、その他のストレージデバイス | Macのみで使用 | Macが自動選択したフォーマット |
| 外付けHDD、SDカード、その他のストレージデバイス | MacとWindows両方で使用 | ExFAT |
3. 「消去」をクリックします。
ステップ 3. バックアップからファイルを復元する
- Time Machine用のバックアップディスクをMacに接続します。そしてTime Machineを起動します。
- 復元するデータが保存されているフォルダーに移動します。右下隅のタイムラインで必要な時間のファイルを選択します。
![Time Machineのバックアップ]()
- フォーマットされる前のバージョンを選択し、復元ボタンを押せば復元できます。
おまけ:ディスクがフォーマットされファイルは全部なくなった?これでデータを取り戻そう!
ディスクユーティリティでMacのディスクを復元できないが、そのディスクのデータをバックアップできない場合、またはバックアップしたデータが破損され開かない場合、そのフォーマットされた/削除された/破損したデータを取り戻す方法がありますか?
ここでFirst Aidで修復できないエラーの発生によってフォーマットされたMacのディスクのデータの復元方法を紹介します。
その方法は、信頼できるデータ復旧ソフト、例えばMac用のCisdem Data Recoveryを利用することです。このソフトは、Macの内蔵HDD、外付けHDD、SDカード、フレッシュドライブおよびその他のデバイスから、フォーマットされた/消去された/削除された/その他の原因でなくされた写真、ドキュメント、音楽、動画、電子メール、アーカイブなど各種類のファイルを復元してくれます。また、破損したビデオも修復できます。
ステップ 1. Cisdem Data RecoveryをダウンロードしMacにインストールします。
ステップ 2. スキャンするドライブを選択
「ディスクデータ復元」で消失したファイルが存在していたディスクを選択します。

ステップ 3. スキャンとプレビュー
「スキャン」をクリックします。
検索しながらファイルを確認できます。ダブルクリックしてファイルをプレビューできます。また、
をクリックしてフィルタ機能で検索結果を絞り込めます。

ステップ 4. データを復元する
復元したいファイルを選択し「復元」ボタンをクリックしてそれをローカルドライブまたはクラウドに復元します。

たった数ステップだけでフォーマットされたディスクからファイルを取り戻せます。Cisdem Data Recoveryのようなデータ復旧ソフトがあれば、Macにディスクユーティリティで復元できないディスク問題が発生し、そしてバックアップできずにディスクがフォーマットされてしまっても、心配せずファイルを復元できます。内蔵HDDや外付けHDD、メモリカード、ペンドライブなどに適用します。
まとめ
Macに「ディスクユーティリティで復元できない」と「First Aidで修復できない」などの問題はよく発生しますが、解決できます。本記事で紹介した解決方法を試してみましょう。
ディスクのエラーを修復するのに、そのディスクをフォーマットするのは簡単で成功率の高い方法です。フォーマットによってなくなったファイルもデータ復旧ソフトで復元できます。もちろん、ソフトでデータを復旧できるとはいえ、やはり定期的にファイルをバックアップする方が復元するのに時間が節約できます。特に重要データはぜひバックアップを取ってください。バックアップせずにディスクをフォーマットしてしまった場合は、Cisdem Data Recoveryが役に立つかもしれません。
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JK TamはCisdemのリード開発者であり、クロスプラットフォームソフトウェア開発における20年以上の実践的経験を編集チームにもたらしています。現在、データ復旧およびDVD書き込みに関連するすべての記事の主要技術承認者を務めています。








