MTSをMP4に変換する方法（Windows+ Mac）

MTSファイルは一般的に、カメラで撮った映像を保存するために使われています。その汎用性が低いため、他人と共有したり、ネットにアップロードしたりしたい場合は、MTSをMP4形式に変換した方が便利です。

どうすればMTSをMP4に変換できるのか？1つや2つのファイルしか変換しないならば、WindowsまたはMacの標準アプリを使えば十分です。ですが、複数のファイルを一括で変換し、それに編集などもしたい場合は、専門ソフトがおすすめです。

この記事では、WindowsとMacで標準アプリ、フリーソフト、専門ソフトを使ってMTSをMP4に変換する方法を詳しく紹介します。

 

【おすすめ】専門ソフトで複数のMTSファイルを一括変換

Cisdem Video Converterは、動画/音声形式変換、動画編集、動画/音声結合、動画ダウンロード、DVDリッピングなど、いろんなことができる専門ソフトで、簡単にMTSファイルを高画質のMP4に変換できます。有料ソフトでありますが、その機能がかなり豊富でおすすめです。

ステップ 1. Cisdem Video Converterをダウンロード、インストールし、起動します。
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ステップ 2. デフォルトで形式変換タブに入ります。ドラッグ&ドロップでMTSファイルをソフトに追加します。追加したファイルを選択し、再生ボタンをクリックすればプレビューできます。

ステップ 3. 左下の「Convert all tasks to」のところで出力形式をMP4と設定します。画質落とさず変換したい場合は「MP4 HD」を選択しましょう。

歯車ボタンをクリックすれば詳細設定をカスタマイズできます。

各動画ファイルを違う形式で出力することもできます。

ステップ 4. 動画の右上の編集ボタンをクリックすれば、その動画を編集できます。トリミング、クロップ、画面回転/反転、透かし追加、エフェクト追加、字幕追加、音量調整などの編集機能があります。

編集完了後、必ず「Save」ボタンをクリックしてください。

ステップ 5. 全て設定完了後、メイン画面に戻り、右下隅の変換ボタンをクリックして、MTSをMP4に変換しはじめます。複数の動画を1つのファイルに結合したい場合は、「Merge（マージ）」機能を有効にしましょう。

ステップ 6. 変換完了後、チェックボタンをクリックすれば動画の保存場所が開きます。

 

【Windows標準搭載】Windows標準アプリでMTSをMP4に変換する方法

Windowsの場合、標準アプリ「フォト」の動画編集機能でMTSファイルをMP4に変換することができます。フォトアプリは最新バージョンと以前のバージョン「フォト レガシ」があり、その編集機能も違いますので、両方とも使い方を紹介したいと思います。

1. MTSファイルをフォトアプリで開きます。
   
2. 下記のような警告が表示された場合、「今すぐダウンロードしてインストール」をクリックしてください。
   
3. 「はい」をクリックします。
   
4. Microsoft Storeに入ります。「入手」をクリックします。
   
5. インストール完成すれば右のボタンが「開く」になります。開く必要がありません。直接Microsoft Storeを閉じます。
   
6. もう一度MTSファイルをフォトアプリで開きます。これで再生できるようになりました。上の編集ボタンをクリックします。
   
7. 最新バージョンのフォトアプリの場合、トリミング機能しかありませんが、本当にトリミングする必要がありませんので心配しないでください。
   
8. 下の進捗バーで適当にトリミングをします。これで右上の「コピーとして保存」ボタンがクリックできるようになります。
   
9. 先ほど行ったトリミングを元に戻します。右上の「コピーとして保存」ボタンが依然クリックできるようになっていますので、クリックします。
   
10. ファイル名を設定し、「ファイルの種類」欄で出力形式を「MP4」に設定し、変換を開始します。
    
11. MP4ファイルが作成されます。
    
12. どこかバグったかもしれませんが、長さが3倍のMP4動画が作成された場合もあります。この場合、上記の手順に沿ってもう一度行えば正常に戻るかもしれません。戻らない場合は他の方法を使ってみましょう。
    

以前のバージョンの「フォト レガシ」を使っている場合、トリミング以外の編集機能が使えます。

1. フォト レガシアプリでMTSファイルを再生し、上部のツールバーで「...」>「その他を編集」で他の編集機能が見つかります。ここでは「アニメーション テキストの追加」をクリックします。
   
2. 編集画面に入ります。編集せずに直接右下の「完了」ボタンをクリックします。
   
3. 出力する動画の画質を選択し、「エクスポート」をクリックします。
   
4. 保存場所とファイル名を設定し、「エクスポート」をクリックします。
   
5. これでMP4ファイルが作成されます。
   

 

【Mac標準搭載】Mac標準機能/アプリでMTSをMP4/MOVに変換する方法

Macの場合、iMovieでMTSをMP4に変換することができます。ですが、iMovieの動作がわりと重く、速度もわりと遅いです。それに、動画編集や結合などの機能があるとは言え、一度に1つのファイルしか変換できませんので、複数のファイルがある場合は時間と手間がかかります。

「MP4じゃなきゃダメ」という訳ではない場合、Macの標準機能や標準アプリでMTSを変換したいならば、MOVに変換することがおすすめです。MacユーザにとってMOVもかなり汎用性の高い動画形式の1つですし、QuickTime Playerや標準のエンコード機能で簡単に変換できます。

では、この部分でこれらのアプリ/機能で変換を行う方法を詳しく紹介します。

iMovieでMTSをMP4に変換する方法

1. iMovieを起動します。「新規作成」>「ムービー」をクリックして、新しいプロジェクトを作成します。
   
2. 左上で「マイメディア」、「マイムービー」を選択していることを確認します。そして左上のカラムにMTSファイルをドラッグ&ドロップで追加し、それを下のカラムにドラッグします。
   
3. 必要に応じて動画を編集することができます。編集しない場合は、直接右上隅の共有ボタンをクリックして、「ファイルを書き出す」を選択します。
   
4. 出力するファイル名、解像度、品質などを設定して、「次へ」をクリックします。品質を「最高」に設定した場合、出力するファイルの形式はMOVになってしまいますのでご注意ください。
   
5. 変換が始まります。画面右上に進捗が表示されます。「共有が正常に完了しました。」とのメッセージが表示されるまで気長に待ちましょう。
   

 

MacのQuickTime PlayerでMTSをMOVに変換する方法

QuickTime PlayerでMTSファイルをMOVに書き出すことができます。ただし、iMovieと同じく、一度に1つのファイルしか変換できません。複数のMTSファイルがある場合は次の方法をご参考ください。

1. MTSファイルをQuickTime Playerで開きます。
   
2. そして「ファイル」>「書き出す」で出力画質を選択します。
   
3. 出力するファイル名と保存場所を設定し、「保存」をクリックします。
   
4. MTSをMOVに変換し始めます。完了まで待てばOKです。
   

 

Mac標準機能でMTSをMOVに変換する方法

たくさんのMTSファイルを一括でMOVに変換する必要がある場合は、Macの標準機能を使いましょう。

1. MTSファイルを右クリックし、「選択したビデオファイルをエンコード」をクリックします。一度に複数のファイルを選択できます。
   
2. 出力画質を選択し、「続ける」をクリックします。
   
3. 変換中にMacの上部のメニューバーの左に歯車のボタンが表示されます。変換完了するまで少し時間がかかります。
   また、変換完了までMOVファイルのサイズは「0バイト」になっていて、サムネイルも表示されませんので、気長に待ちましょう。
   

 

【フリーソフト】HandBrakeでMTSをMP4に変換する方法

HandBrakeは、動画形式を変換したり、自作DVDをリッピングしたりすることができるソフトで、無料で利用できます。初めてHandBrakeをインストールしたWindowsユーザの場合、下の「.NET Desktop Runtime download page」をクリックして、「.NET Desktop Runtime」もインストールしてください。でないとHandBrakeを起動できないかもしれません。

HandBrakeでMTSをMP4に変換する操作手順：

1. HandBrakeを起動します。「もしくはファイルかフォルダをここにドラッグする」にMTSファイルを追加します。
   
2. 「概要」>「コンテナ」で出力形式をMP4と設定します。下の「保存先フォルダ」>「参照」で出力フォルダを設定します。必要に応じてその他の設定を行い、最後は上の「エンコード開始」ボタンをクリックします。
   
3. これでMTSファイルをMP4に変換することができます。
   
4. 複数のMTSをMP4に一気に変換したい場合は、一旦ステップ 1.でファイルを追加しないでください。まずは左下の「設定」ボタンをクリックして、設定画面に入ります。
5. 「出力ファイル」タブに移動し、「出力ファイルに自動的に名前を付ける」にチェックを入れて、「ファイル名規則」で規則を設定します。好きに設定すればOKです。
   
6. 設定完了後、複数のMTSファイルをソフトに追加します。そして「キューに追加」の後ろの三角矢印をクリックして、「全て追加」をクリックします。
   
7. 「キュー」のところに追加されたファイル数が表示されます。「キュー」をクリックすれば追加したファイルを確認できます。
   
8. 「キュー開始」をクリックして、複数のMTSファイルをMP4に一括変換し始めます。
   

 

【フリーソフト】VLCでMTSをMP4に変換する方法

VLCは完全無料のメディアプレイヤーです。ほぼ全ての形式の動画を再生できるだけではなく、動画/音声形式変換や、自作DVDリッピングなどのこともできます。ただのメディアプレイヤーとして少し重いかもしれませんが、多機能なため多くの人に愛用されています。

1. VLCを起動します。「メディア」>「変換/保存」をクリックします。
   
2. 変換したいMTSファイルを追加します。Windowsの場合、一度に複数のファイルを追加できます。Macの場合、一度に1つのファイルしか変換できません。
   追加完了後、「変換/保存」をクリックします。
   
3. 変換画面に入ります。「プロファイル」で出力形式を「Video-H.264+MP3(MP4)」に設定し、「開始」をクリックすればMTSからMP4への変換が始まります。必要に応じて「ファイル名に”-converted”を付加」にチェックを入れることができます。
   
4. Macの場合、出力形式を「Video-H.264+MP3(MP4)」に設定しても、M4Vファイルが出力されてしまいますが、心配入りません。直接手動で拡張子を「.mp4」に変更すればOKです。問題が発生したりしません。
   
5. 注意：拡張子を手動で変更するのは変換完了後にしてください。VLCで変換前に変えると下記の警告が表示されます。
   

 

【フリーソフト】XMedia RecodeでMTSをMP4に変換する方法

XMedia RecodeはWindowsユーザ向けの動画形式変換ソフトです。簡単に複数のMTSファイルを一括でMP4に変換できる上、自作DVDのリッピング機能も搭載しています。

1. XMedia Recodeを起動し、MTSファイルをドラッグ&ドロップで追加します。一度に複数のファイルを追加できます。
   
2. 「プロファイル」を「カスタム」に、「形式」を「MP4」に、「ファイル拡張子」を「mp4」に設定します。保存先や出力方法など、そのほかの設定は必要に応じて設定してください。
3. 追加したファイルを全て選択して、「リストに追加」ボタンをクリックします。
4. 「リスト」タブに切り替えます。追加したファイルを確認して、「エンコード」ボタンをクリックします。
   
5. MTSをMP4に変換し始めます。完了するまで待てばOKです。
   

 

まとめ

MTSをMP4に変換する方法は以上になります。フリーソフトも、MacとWindowsの標準アプリも、専門ソフトもありますので、必要に応じて方法を選んでください。1つや2つのファイルしか変換しなく、編集や結合などもしない場合は、インストール不要の標準アプリで十分でしょう。動画形式変換だけではなく、動画編集、動画結合や、DVDリッピング、動画ダウンロードなども行いたい場合は、専門ソフトがオススメです。