【無劣化】HEVCを変換する9つの方法
42.6K
0
HEVCは、iPhone、iPad、Androidスマホ、そしてGoProなどのアクションカメラで撮影した動画で広く採用されている規格です。高画質の割に少ないストレージ容量を占めているHEVCですが、それなりのデメリットもあります。それはすべてのデバイスで再生できるわけではありません。互換性のないデバイスでHEVCを再生しようとする場合は、より汎用性の高い形式に変換したほうが最善です。
この記事では、WindowsとMacで標準アプリや、HEVC変換ソフト(フリーソフトと有料ソフト)、オンラインサイト(無料と有料)を使って、HEVCをもっと汎用性の高い形式、例えばH.264/MP4などに変換する方法を9つ紹介します。
Cisdem Video Converter
一番操作簡単なHEVC変換ソフト
- 無劣化でHEVC(H.265)コーデックをH.264、mpeg4、xvidなどに変換する
- 無劣化でHEVC動画をMP4、MKV、MOV、MP3など様々な形式に変換する
- 複数の形式の異なる動画をワンクリックで一括変換できる
- トリミング、クロップ、回転、音量調整、エフェクト/透かし/字幕追加など、動画編集機能搭載
- YouTube、TVer、Twitch、インスタなどの動画共有サイトから動画/音声をダウンロードする
- iOS/Androidスマホ、ゲーム機、Web動画などに適する一般的形式を300種以上プリセットしている
- DVD/ブルーレイをリッピングしてMP4などの形式に変換する(市販/自作DVD、DVDフォルダ、ISOファイルなどに対応)
- 超高速で品質を落とさずに大容量の動画を圧縮できる
- AI画質向上機能やAIノイズ除去機能搭載
- スッキリとしたインターフェースで分かりやすい
無料ダウンロードmacOS 10.13とそれ以降
無料ダウンロードWindows 10とそれ以降
TL;DR - 各方法の簡単紹介
Cisdem Video Converter - 一括で複数のHEVCファイルを変換できる専門ソフト。動画の編集・結合・ダウンロード・圧縮・高画質化・ノイズ除去なども可能。
Microsoft Clipchamp - Windowsユーザー向け標準アプリ。一部のWindows PCに標準搭載されていてインストール不要。一度に1つのHEVCファイルしか変換できないが、編集や結合は可能。
QuickTime Player - Macユーザー向け標準アプリ。Macに標準搭載されていてインストール不要。1度に1つのHEVCファイルしか変換できない。
iMovie - Macユーザー向け標準アプリ。Macに標準搭載されていてインストール不要。1度に1つのHEVCファイルしか変換できないが、編集や結合は可能。
VLC - フリーソフト。Windows版は一度に複数のファイルに対応可能だが、Mac版は一度に1つのファイルしか変換できなく、Macユーザーに向いていない。
Handbrake - フリーソフト。Windows版もMac版も一度に複数のファイルを変換可能。
FFMPEG - フリーソフト。無料で利用できるがコマンドライン知識が必要で初心者に向いていない。
Convertio.co、Media.io - オンライン変換サイト。無料で利用できるが、一度に2つのファイルしか変換できないとか、無料で変換できるのは2つのファイルだけとか、一定サイズを超えたファイルに対応できないとか、いろいろ制限がある。だがインストール不要で利用できるため便利。
【豆知識】HEVCについて
HEVC(H.265、x265、MPEG-H Part 2)はHigh Efficiency Video Codingの略で、AVC(H.264、x264、MPEG-4 Part 10)の後継規格です。AVC(H.264)と比べて、HEVC(H.265)の圧縮率が高く、同等画質でのファイルサイズも小さく、AVCの半分くらいしかありませんので、HEVC規格を重要視するデバイスがあります。ーー例えばiPhoneのカメラで撮影した動画が、既定ではHEVC規格で保存されます。
しかし、HEVCのほうが優れているとは言え、一番の汎用性を誇るのはやはりAVC(H.264)です。HEVC(H.265)はまだそれほど普及していなく、一部のデバイスやソフトと互換性がないため、再生できません。また、HEVCに対応できるデバイスでも、動画形式(コンテナ)がMKVやFLVなどの場合、依然互換性がない可能性もあります。ーー例えばiPhoneで撮影した動画をWindowsパソコンで再生する時、「このファイルを表示するには、HEVCビデオ拡張機能が必要です」や、「ビデオを再生するには、コーデックが必要です」などの警告が表示され、再生できません。
この場合、ただ動画を再生したいなら、Windowsパソコンで「HEVCビデオ拡張機能」をインストールするか、HEVCコーデック対応のサードパティー製ソフト(VLCなど)を利用すればOKです。しかし、どのデバイスでも簡単に再生できるようにしたり、友達や家族と共有したり、ネットにアップロードしたりしたい場合は、やはりHEVC変換が必要です。
【おすすめ】HEVC変換ソフト--Cisdem Video Converter
Cisdem Video Converterは、MacやWindows 10/Windows 11で動画の形式をMP4、MKV、MP3などに変換し、コーデックもHEVC(H.265)からAVC(H.264)などに変換することができるソフトです。
また、HEVCをMP4 H.264形式に変換するだけではなく、トリミング、クロップ、画面回転、透かし追加、エフェクト追加、字幕追加、チャプター追加、音量調整などの動画編集機能も備えていますので、動画を思うままに調整することができます。複数の動画や音楽を1つのファイルに結合する機能も搭載しています。
その他、YouTubeなどの動画共有サイトから動画ダウンロードしたり、AIにより高画質化・ノイズ除去を行ったり、市販DVDや自作DVD、ISOファイル、DVDフォルダをリッピングしたりする機能を備えていて、一つのソフトで動画の獲得から動画編集、結合、変換まで全てのことができる、お得なソフトです。
Cisdem Video Converterの主な機能:
- HEVCをMP4(コーデックH.264など)および他の形式に簡単かつ無劣化で変換する
- ワンクリックで複数のHEVCを一括で変換できる
- 動画を4K AVC/HEVC MP4/MKVなどに変換する
- 動画の編集機能搭載(字幕やエフェクトの追加、トリミング、音量調整など)
- 複数のH.265動画を1つに結合する
- HEVC動画を再生できるメディアプレーヤー内蔵
- 1000以上の動画共有サイトから8k、4k、1080p、720pの動画をダウンロード可能
- 品質を損なうことなく動画をダウンロード/変換する
- DVD・Blu-rayをリッピングする
- 大サイズ動画ファイルを圧縮する
- AI高画質化・ノイズ除去機能搭載
無料ダウンロードmacOS 10.13とそれ以降
無料ダウンロードWindows 10とそれ以降
Mac/Windows 10/11でHEVCをMP4に変換する手順:
ステップ 1. Cisdem Video Converterを起動
Cisdem Video Converterをダウンロード、インストールして、起動します。自動的に動画変換画面に入ります。

ステップ 2. HEVC動画をソフトに追加
追加方法は3つあります:
- Macのメニューバーで、「ファイル」 > 「ファイルを追加」をクリックして、HEVCファイルを選択して追加します。
- 直接H.265動画をソフト画面までドラッグ&ドロップします。
- 左下隅のプラスアイコンをクリックして、HEVCファイルを開きます。
複数のHEVCを一括変換できますので、数本や十数本およびそれ以上の、形式の異なる動画を追加してもOKです。

ステップ 3.HEVC変換設定を行う
底部で「全てのタスクをこの形式に変換」の右で出力形式を設定します。「動画」>「MP4」を選択して、画質もお好きなように選びましょう。

画質を選択したら、右の歯車アイコンをクリックして、出力する動画のコーデック(h265、h264、av1、mpeg4)、解像度、ビットレート、フレームレートなどの詳細設定を行うことができますので、さらに高度なHEVC変換が可能になります。

ヒント:動画編集を行いたい場合は、各動画の右上隅にある編集ボタン
をクリックすれば編集画面に入ります。編集完了後は必ず「保存」ボタンをクリックしてください。

ステップ 4. HEVCをMP4に一括変換
設定完了後、画面右下隅の開始ボタンをクリックしてHEVC変換を始めます。複数のHEVC動画を一つのファイルに結合したい場合は、「結合」機能を有効にしましょう。
HEVCの変換が完成しましたら、
を押してその保存場所を表示できます。

【標準アプリ】インストール不要でHEVC変換を行う
サードパティー製ソフトやサイトを使わずにHEVCを変換したい方がいるかもしれませんので、まずはWindowsとMacの標準アプリでHEVCを汎用性の高い形式に変換する方法を紹介したいと思います。ただし、標準アプリの場合、一度に1つのファイルしか変換できません。また、QuickTime Playerの場合、一部のHEVCファイルに対応できない可能性もあります。
Microsoft Clipchamp(Windows)
マイクロソフト社に買収され、一部のWindows PCで標準搭載されるようになったClipchamp。動画編集ソフトでありながら、HEVC動画をMP4 h264に変換するためにも使えます。その一部の機能が有料になっていますが、基本的に無料で利用できますので、ただ形式を変換するだけで、1080p以上の画質にこだわりがないならばおすすめです。
- Clipchampを起動し、ログインします。ログインしないと利用できないようです。そしてメイン画面に入り、「新しいビデオを作成」ボタンをクリックします。
![]()
- 動画編集画面に入ります。まずは左のカラムにHEVC動画をドラッグ&ドロップします。
![]()
- そして左カラムから動画を右下のカラムにドロップします。
![]()
- これでOKです。上の「エクスポート」ボタンがクリックできるようになりました。クリックして、画質を選択します。無料で選択できる最大画質が1080pです。もちろん、必要に応じて動画を編集することもできます。
![]()
- エクスポートが始まります。完了するまで待てばOKです。完了後、メッセージが表示されます。「フォルダーに表示」ボタンをクリックすれば動画の保存場所を開けます。
![]()
QuickTime Player(Mac)
MacユーザがiPhoneで撮影したHEVC動画を汎用性の高い形式に変換したい場合、QuickTime Playerで簡単にできます。ただし、出力するファイル形式はMP4ではなく、MOVとなります。
また、QuickTime Playerが一部のHEVC形式にしか対応できませんので、iPhoneで撮影した動画以外のHEVC動画の場合、再生も変換もできない可能性があります。
- QuickTime PlayerでHEVC動画を再生します。
- 上部のメニューバーで「ファイル」>「書き出す」で出力する動画の解像度を選択します。
![]()
- 出力ファイル名と保存場所などを設定して、変換を開始します。
![]()
- MOVファイルが出力されます。
![]()
注意:下記のように、QuickTime Playerで再生できないHEVC形式もあります。「続ける」をクリックしても、音声しか流せません。画面が真っ黒になります。形式変換ももちろんできません。

VLCでその情報を確認すると、コーデックのところにHEVC(hev1)と書いています。この場合は、他の方法を使うしかありません。

iMovie(Mac)
iMovieはMacに標準搭載している動画編集ソフトです。無料で利用でき、簡単にHEVC動画をMP4/MOV h264に変換できます。
- iMovieを起動します。「新規作成」>「ムービー」を選択します。
![]()
- HEVC動画を右上のカラムにドロップし、そして右上のカラムから追加した動画をまた下のカラムにドロップします。
![]()
- これでOKです。必要に応じて動画を編集できます。編集しない場合は、直接右上隅の共有ボタンをクリックして、「ファイルを書き出す」をクリックします。
![]()
- ファイル名や解像度などを設定します。「品質」を「最高」に設定する場合、出力形式はMOV h264になります。他の品質を設定する場合、出力形式はMP4 h264になります。設定完了後、「次へ」をクリックします。
![]()
- 出力フォルダを設定し、「保存」をクリックします。
![]()
- メイン画面の右上隅に出力進捗を確認できます。
![]()
- 出力完了しました。きちんとMP4 h264ファイルが出力されます。
![]()
【無料】HEVC変換フリーソフト
HEVC変換フリーソフト①:VLC
VLCは無料のメディアプレーヤーとして有名で、このソフトがあればだいたいの形式の動画を再生できます。MacとWindowsでHEVCをMP4に変換したい場合も、VLCを使うことができます。ですが、Mac版の場合、複数のHEVCを一括変換できないため、大量のHEVC動画がある場合は不便です。
また、私がテストしたところ、他のソフトで変換できるなのに、なぜかVLCだけで変換失敗の動画もありました。私と同じように変換失敗した方は、他の方法を使ってみてください。
VLCでHEVCを変換する手順(Windowsを例に):
- https://www.videolan.org/vlc/download-windows.html にアクセスし、VLCをダウンロードします。
- ソフトを起動して、「メディア」→「変換/保存」をクリックします。

- ドラッグ&ドロップでHEVC動画をソフトに追加します。あるいは、「追加」ボタンをクリックしてファイルを追加します。Windows版の場合、一度に複数のHEVCを変換できますが、Mac版の場合、一度に1つしか変換できません。
![]()
- 追加完了後、「変換/保存」ボタンを押します。
- 「プロファイル」のところで出力形式を「Video-H.264+MP3(MP4)」に設定します。
![]()
- 形式選択欄の右にあるボタンをクリックすれば詳細設定を変更できます。「ビデオコーデック」の「コーデック」で出力形式が「H264」になっていることを確認できます。
![]()
- 変換画面に戻ります。「出力ファイル」の右にある「参照」ボタンをクリックして、出力するファイル名と保存場所を設定します。
![]()
- 出力するファイル名は既定で「sample01」になっています。ぜひ変更してください。ファイル名を変更しないと、出力形式はなぜかAVI形式になってしまいます。
![]()
- また、VLCのバージョンによって、ファイル名の後ろの拡張子が「.mp3」になる場合もあります。この場合、最新バージョンにアップロードするか、手動で「.mp3」を「.mp4」に変更してください。
- 最後に「開始」をクリックすればHEVCをMP4 h264に変換できます。
- 私がテスト用に使ったファイルのうち、1つのファイルだけなぜか変換が失敗して、変換後のファイルが正常に再生できません。何度変換しても結果が同じです。この状況に出会ってしまった場合、他の方法を使うしかありません。
![]()
HEVC変換フリーソフト②:Handbrake
Handbrakeは人気のオープンソースフリーソフトで、MacにもWindowsにも対応しています。無料でHEVCをMP4とMKVに変換できる他、DVDとBlu-Rayの変換もできます。しかし、Handbrakeの出力形式はMP4とMKV、WebMの3つしかないですので、他の形式に変換したい場合は他の方法を使ってください。
HandbrakeでHEVCをMP4に変換する手順(Windows版を例に):
- https://handbrake.fr/downloads.phpからソフトをダウンロードし、インストールします。
- HandBrakeを起動します。ソース選択画面に入ります。HEVC動画をソフトにドラッグ&ドロップで追加します。

- 変換画面に入ります。「概要」タブで出力形式を設定します。MP4、MKV、WebMなど、3つの形式を設定できます。
![]()
- 「動画」タブに切り替えます。「動画エンコーダー」でコーデックを「H.264」に設定できます。
![]()
- 最後に下の「保存先ファイル」で出力するファイル名と保存場所を設定し、上の「エンコード開始」ボタンをクリックすればHEVC変換できます。
複数のHEVCを変換する必要がある場合、まずは「設定」で「出力ファイルに自動的に名前を付ける」機能を有効にするのがおすすめです。詳しい手順は下記をご参照ください。
- HandBrakeを起動します。ソース選択画面に入りますが、まずはファイルを追加しないでください。左下の「設定」をクリックして、設定画面に入ります。
- 「出力ファイル」タブに移動します。「出力ファイルに自動的に名前を付ける」にチェックを入れます。そして「ファイル名規則」で規則を好きのように設定します。「デフォルトの保存先」も前もって設定するのがおすすめです。
![]()
- 設定完了後、メイン画面に戻り、複数のHEVCファイルを一気に追加します。
- 追加できましたら、上記で紹介した方法と同じく、「概要」で出力形式を設定し、必要に応じて「動画」タブでコーデックを「H264」に設定します。
- そして上部の「キューに追加」ボタンの右にある三角矢印をクリックして、「全て追加」をクリックします。
![]()
- すると右の「キュー」ボタンの後ろに追加されたファイルの数量が表示されます。「キュー」をクリックします。
![]()
- こちらでキューに追加されたファイルを確認できます。「キュー開始」をクリックして、HEVC変換を開始します。
![]()
HEVC変換フリーソフト③:FFMPEG
FFmpegは、オープンソースのライブラリとして、ビデオのデコードやエンコードで重要な役割を果たしています。
FFmpegは2014年からHEVCエンコードに対応するようになりました。MulticoreWare x265またはDivX HEVC Encoderを通じて、HEVCをMP4、MKV、MOVにリミックスすることができます。
FFmpegでHEVCをMP4に変換する手順(Mac版を例に):
1. FFmpegをコンピュータにインストールします。
2. コマンドプロンプトまたはターミナルを開きます。
3. コマンドを実行します。
H265をH264 MP4に変換する場合は、「ffmpeg -i input-hevc output.mp4」を入力します。

HEVC MKVをHEVC MP4に変換する場合は、「ffmpeg -i input.mkv -c:v libx265 output.mp4」を入力します。オーディオコーデックはデフォルトでAACになります。「ffmpeg -i .mkv -c:v libx265 -c:a copy output.mp4」を入力すれば、オリジナルのオーディオコーデックをコピーできます。

4. 「Enter」を押して、HEVC変換を行います。
上記は最も基本的なコマンドです。コマンドに詳しい方ならば、-crf, -preset, format=yuv420p, -b:a,などをコマンドラインに追加することもできます。
【オンライン】HEVCを変換するサイト
オンラインでHEVC(H.265)をAVC(H.264)に変換できるサイトもあります。ソフトをインストールする必要がないですので便利ですが、ファイルをアップロードしたりダウンロードしたりする必要があり、ネットが遅いときには時間がかかります。また、アップロードできるファイルのサイズが100MB以内に制限されたり、10個以上のファイルを変換する場合は有料となったりする場合がありますので、ファイルサイズが大きい/ファイル数が多い場合にはあまり役に立ちません。
いくつかのオンライン変換サイトを使ってみましたが、MP4 HEVCファイルをMP4 AVCに変換できるサイトは少ないでした。多くのサイトは下図のように、MP4 HEVCファイルを追加すると、出力形式を同じくMP4に設定することができません。他の形式を選択する必要がありますので、MP4 H.265形式の動画をMP4 H.264形式に変換するのに使えません。

ここでは、成功に変換できるサイトを2つ紹介します。
オンラインHEVC変換サイト①:Convertio.co
Convertio.coはHEVC変換のできるオンラインサイトです。HEVC以外にも、x265をMP4に変換するなど、さまざまな種類の変換に対応しています。変換したファイルをGoogle DriveやDropboxに保存することもできます。ただし、無料で変換できるファイルは限られています。
Convertio.coでHEVCをMP4に変換する手順:
- https://convertio.co/ja/にアクセスし、HEVCファイルを追加します。
![]()
- 出力形式を設定します。ここでは「MP4」と設定します。
![]()
- 歯車ボタンをクリックして、詳細設定画面でコーデックが「H264」になっていることを確認します。
![]()
- メイン画面に戻り、「変換」ボタンをクリックします。
- 変換完了まで待ちます。そしてダウンロードボタンをクリックして、変換後のファイルをダウンロードすればOKです。
![]()
オンラインHEVC変換サイト②:Media.io
Wondershare Media.ioは動画や音声の変換、圧縮、編集などができるオンラインHEVC変換サイトです。無料で変換できるHEVCファイルは2つのみで、登録する必要があります。
- https://www.media.io/apps/converter/にアクセスします。
- HEVC動画をドラッグ&ドロップで追加し、出力形式をMP4と設定します。
![]()
- 「Convert All」をクリックします。
- 変換完了後、「Download All」ボタンをクリックしてファイルをダウンロードすればOKです。
![]()
9つの方法を比較する一覧表
| 変換ソフト・サイト | 動作環境 | 出力形式 | 変換速度 | 編集機能搭載 | 一括変換 | ファイルサイズ制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Cisdem Video Converter | Mac/Windows | MP4、AVI、MKVなど600種類以上 | 速い | ○ | ○ | ない |
| Microsoft Clipchamp | Windows |
MP4、GIF |
速い | ○ | ✖️ | ない |
| QuickTime Player | Mac | MOV | 比較的遅い | ✖️ | ✖️ | ない |
| iMovie | Mac | MP4、MOV(h264) | 比較的遅い | ○ | ✖️ | ない |
| VLC | Mac/Windows | MP4、AVI、MKV、MOV、MPEG、FLV等 | 比較的遅い | ✖️ | ✖️ | ない |
| Handbrake | Mac/Windows | MP4、MKV、Webm | 速い | ほとんどない | ○ | ない |
| FFmpeg | Mac/Windows | 指定可能 | 遅い | ✖️ | ○ | ない |
| Convertio.co | Mac/Windows | MP4、MOV、AVI、MKV等 | 遅い | ✖️ | ○ | ある |
| Media.io | Mac/Windows | MP4、MOV、AVI、MKV等 | 比較的遅い | ○ | ○ | ある |
【おまけ①】Windows PCで無料でHEVC拡張機能を入手できるか?
上記でも紹介しましたが、Windowsの標準アプリでHEVC動画を再生する場合、「このファイルを表示するには、HEVCビデオ拡張機能が必要です」や、「ビデオを再生するには、コーデックが必要です」などの警告が表示され(OSによって違いがあります)、Microsoftストアで「HEVCビデオ拡張機能」をインストールしなければいけません。しかし、この「HEVCビデオ拡張機能」を入手するには、120円支払わなければいけません。
ネットで調べたところ、この拡張機能は以前、無料でインストールできるようですが、現在では公式で無料で入手する方法がなくなりました。
一部のサイトでは、「ブラウザで『ms-windows-store://pdp/?ProductId=9n4wgh0z6vhq』にアクセスすれば、Microsoftストアで「デバイス製造元からのHEVCビデオ拡張機能」という拡張機能を見つけ、無料でインストールできる」と書いていますが、この方法もいつの間にからできなくなってしまいました。
下図のように、「インストール」ボタンが灰色でクリックできない状態です。

よって、公式でHEVC拡張機能を無料で入手する方法はもうなくなりました。
おまけ②:iPhoneで撮影した動画をHEVC形式で保存しないようにする方法
iPhoneを使って撮った動画は既定でHEVC形式で保存されます。そのため、その動画をWindowsパソコンで再生できません。動画を撮るのが趣味である場合、全てのHEVC動画の形式を変換するのに時間と手間がかかりますので、直接iPhoneの設定を変更して、HEVC形式で保存しないように設定するのがおすすめです。
- 「設定」>「カメラ」に入ります。
- 「フォーマット」をタップします。
- 「高効率」を選択している場合、「互換性優先」にチェックを入れます。
![]()
- 注意:下に、「”互換性優先”は常にJPEG/H.264を使用しますが、4K/60 fpsおよび1080p/240 fpsを使用するには”高効率”が必要です」とのメッセージが表示されています。つまり、最高画質で撮影したい場合は依然HEVC形式を利用する必要があります。
まとめ
今回は、HEVCの変換方法について詳しく説明しました。オンラインサイトは便利ですが、アップロードしたり、変換したり、ダウンロードしたりする必要があります。そして、ファイルサイズが大きくてネットも遅くなると、かなり時間がかかるかもしれません。やはりHEVC変換ソフトを利用したほうがいいと思います。
この記事で紹介したHEVC変換ソフトの中で、Cisdem Video Converterは、動画のダウンロードから、形式変換、編集、結合までのすべての機能を完備していますので、一番おすすめです。
Ryan LiはCisdemのシニア開発者です。2017年に入社して以来、Cisdem Video Converterの開発を主導し、現在はVideo Converterに関連するすべての記事の編集顧問を務めています。

































