MacとWindowsでWAVをMP3に変換 する方法まとめ

丸山 沢
July 28, 2023 Preview 3.2K Preview 0
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WAVをMP3に変換したいです。何か簡単な方法がないか?

WAVはWindowsが標準で対応している音声ファイル形式の一つで、その拡張子は「.wav」になります。WAVは圧縮されていないため、音質がよく、その同時にファイルサイズも大きいです。それに対して、MP3はWAVよりサイズが小さく、その音質も人間の耳で聞く限り、それほど劣化していません。

大量な音楽ファイルを所有していて、その少しだけの音質の劣化にも気にしていない方の場合、WAVをMP3に変換することで、ファイルサイズがだいぶ小さくなりますので、パソコンの容量を解放できます。また、MP3の方がほとんどのデバイスと互換性があるのも一つのメリットになるでしょう。

この記事では、無料でWAVをMP3に変換する方法、標準アプリでWAVをMP3に変換する方法、大量のWAVファイルを一括でMP3に変換する方法など、簡単に変換できる方法をいくつか紹介します。

 

WAVをMP3に変換するベストソフト(Mac+Windows)

Cisdem Video Converterは、動画や音声の形式を変換したり、DVDをリッピングしたり、動画をダウンロードしたりするなどのことができるソフトで、簡単に複数のWAVファイルを一括でMP3に変換できます。

Cisdem Video Converterの主な特徴

  • WAV、MP3、MP4、MOV、WAV、MKV、AIFF、AVI、TS、WMV...など、全ての一般的な動画/音声形式に対応できる;
  • 動画/音声を変換すると同時に、複数の動画/音声を一つのファイルに結合することもできる;
  • トリム、クロップ、エフェクト追加、回転、反転、字幕追加、音量調整など、動画/音声編集機能も搭載;
  • DVDをリッピング+編集し、MP4などの形式に変換する;
  • DVDから音声を抽出する;
  • 市販DVD、自作DVD、ISOファイル、DVDフォルダにも対応できる;
  • YouTubeなど1000+のサイトから動画をダウンロードできる;
  • 一度に複数のファイルに対応できる;
  • macOS 10.12およびそれ以降、Windows 11/10/8/7に対応。

Cisdem Video Converterを使ってWAVをMP3に変換する操作手順

1. Cisdem Video Converterをダウンロード、インストールし、起動します。
無料ダウンロード Windows 11/10/8/7 無料ダウンロード macOS 10.12とそれ以降

2. デフォルトで変換画面に入ります。変換したいWAVファイルをドラッグ&ドロップで追加します。一気に複数のファイルを追加できます。

WAVをMP3に変換する-cisdem-1

3. 左下隅の「Convert all tasks to...」で出力形式をMP3と設定します。右にある歯車のボタンを押せば詳細設定を行うことができます。

WAVをMP3に変換する-cisdem-2

WAVをMP3に変換する-cisdem-3

4. 必要があれば、ファイルサムネイルの右上隅にある編集ボタンを押して、ファイルを編集できます。編集完了後、ぜひ「Save」ボタンを押してください。

WAVをMP3に変換する-cisdem-4

WAVをMP3に変換する-cisdem-5

5. 最後は右下隅の変換ボタンを押せばWAVをMP3に変換できます。複数のファイルを一つに結合したい場合は隣の「Merge」機能を有効にしてください。変換完了後、チェックボタンを押せばファイルをFinder(Mac)やエクスプローラー(Windows)で表示できます。

WAVをMP3に変換する-cisdem-6

Cisdem Video Converterは、複数のWAVを一括でMP3に変換できるだけではなく、音声のトリミングや音量調整、複数のファイルの結合などもできます。

 

iTunesでWAVをMP3に変換する方法

アップルユーザーの場合、簡単に標準アプリでWAVをMP3に変換できます。iTunes(Apple Music)は、Macに標準搭載されていて、Windows版もあり、無料で利用できますので、アップルユーザーにはオススメです。

Windows/MacでiTunesを利用してWAVをMP3に変換する操作手順

1. iTunesを起動して、環境設定に入ります。
Mac版:「iTunes」>「環境設定」をクリックします。
Windows版:「編集」>「環境設定」をクリックします。

WAVをMP3に変換する-itunes-1

2. 読み込み設定に入ります。
Mac版:「一般」>「読み込み設定」をクリックします。
Windows版:「一般」>「読み込み設定/インポート設定」をクリックします。

WAVをMP3に変換する-itunes-2

3. 「MP3エンコーダ」と設定します。音質なども設定できます。
Mac版:「読み込み方法」でドロップダウンリストから「MP3エンコーダ」を選択して、「OK」をクリックします。
Windows版:「読み込み方法/インポート方法」でドロップダウンリストから「MP3エンコーダ」を選択して、「OK」をクリックします。

WAVをMP3に変換する-itunes-3

4. 「ミュージック」>「曲」にWAVファイルをiTunes(Apple Music)に追加します。ドラッグ&ドロップで一気に複数の曲を追加できます。

5. MP3に変換したいWAVファイルを選択します。Macのコマンドキー、WindowsのCtrlキーを押しながら選択するか、コマンド+A/Ctrl+Aキーを押して全ての曲を一気に選択することができます。

6. 複数のWAV曲を一括でMP3に変換します。
Mac版:メニューバーで「ファイル」>「変換」>「MP3バージョンを作成」をクリックします。
Windows版:左上で「ファイル」>「変換」>「MP3バージョンを作成」をクリックします。

WAVをMP3に変換する-itunes-4

7. 変換が始まります。曲が自動的に2つになります。作成されたファイルを右クリックすれば、ファイルをFinder/エクスプローラで表示できます。

WAVをMP3に変換する-itunes-5

注意:変換後一気に大量の重複音楽(WAV形式とMP3形式)が発生してしまい、元のWAV曲を削除する必要がありますので、先にWAVファイルを一つのフォルダに移動するのがオススメです。簡単に一括削除できます。

また、WAV曲をiTunesに追加する際に、そのファイルは自動的にiTunes Mediaフォルダにコピーされるかもしれませんので、追加する前にぜひ環境設定の「詳細」タブで、「ライブラリへの追加時にファイルを”iTunes Media”フォルダにコピーする」項目からチェックを外してください。でなければ追加した時点で重複音楽が発生してしまいます。

 

VLCでWAVをMP3に変換する方法

VLCは、無料で利用できる動画/音楽再生ソフトであると同時に、動画/音楽形式変換フリーソフト、自作DVDリッピングフリーソフトでもあります。

1. VLCを起動し、変換画面に入り、WAVファイルを追加します。
Mac版:「ファイル」>「変換/ストリーミング」をクリックし、「メディアを開く」でファイルを追加します。一度に1つのファイルしか追加/変換できません。
Windows版:「ファイル」>「変換/保存」をクリックします。「ファイル」タブ>「追加」ボタンでファイルを追加し、「変換/保存」をクリックします。一度に複数のファイルを追加/変換できます。

WAVをMP3に変換するフリーソフト1-1

2. 出力形式をMP3と設定します。
Mac版:「プロファイルの選択」のドロップダウンリストから「Audio - MP3」を選択します。「カスタマイズ」をクリックすれば詳細設定を行えます。
Windows版:「プロファイル」のドロップダウンリストから「Audio - MP3」を選択します。右にある3つのボタンのうち、左から1番目のボタンを押せば詳細設定を行えます。

WAVをMP3に変換するフリーソフト1-2

3. 出力するファイルのファイル名と保存場所を設定します。
Mac版:「宛先の選択」で「名前を付けて保存」>「参照」をクリックします。保存場所を設定し、ファイル名の後ろに手動で拡張子「.mp3」を追加します。
Windows版:「出力ファイル」で「参照」をクリックします。ファイル名と保存場所を設定し、ファイル名の後ろに手動で拡張子「.mp3」を追加します。

WAVをMP3に変換するフリーソフト1-3

4. 「保存>Go!(Mac版)」や「開始(Windows版)」をクリックして、WAVをMP3に変換し始めます。

 

MediaHuman Audio ConverterでWAVをMP3に変換する方法

MediaHuman Audio Converterは、その名の通り、音声形式を変換できるフリーソフトです。MacでもWindowsでも利用できます。その画面は非常にシンプルですが、簡単に複数のWAVをMP3に一括変換できます。

1. ソフトを起動します。ドラッグ&ドロップで簡単にWAVファイルをソフトに追加できます。
上部のアイコンのうち、左から1番目のアイコンをクリックしてファイルを追加します。
左から2番目のアイコンを使えばフォルダごとにファイルを追加できます。
左から3番目のアイコンをクリックすればiTunesプレイリストからファイルを追加できます。

WAVをMP3に変換するフリーソフト2-1

2. 出力形式とその詳細設定を行います。いろんな品質を選択できます。

WAVをMP3に変換するフリーソフト2-2

3. 右から1番目の設定アイコンをクリックすれば、設定画面に入ります。「出力」タブで、出力フォルダを設定しましょう。他にも必要に応じて設定を行えます。

WAVをMP3に変換するフリーソフト2-3

4. 最後にメイン画面に戻り、右から2番目の変換ボタンを押して、WAVをMP3に変換します。変換完了後、ファイル名の後ろのボタンを押せばファイルをFinder/エクスプローラーで表示できます。

WAVをMP3に変換するフリーソフト2-4

オンラインでWAVをMP3に変換する方法

WAVファイルの数がそれほど多くなく、ソフトをインストールしたくない場合は、オンラインでWAVをMP3に変換できるサイトを利用するのがオススメです。ただし、上記でも説明しましたように、WAVファイルは圧縮されていないため、そのサイズが大きく、ネットの調子がよくない時にアップロードする時間が長くなるかもしれません。

また、一部のサイトでは変換できるファイルのサイズも限られていますので、ファイルサイズに合わせて利用するオンラインサイトを選択してください。

 

AnyConv

AnyConvは無料でWAVをMP3に変換できるオンラインサイトで、その使い方は簡単で、ファイルサイズ制限は100MBになります。

1. https://anyconv.com/ja/wav-to-mp3-konbata/にアクセスし、WAVファイルをドラッグ&ドロップで追加します。

2. 出力形式をMP3に設定します。

3. 変換ボタンを押して、WAVをMP3に変換します。

4. ダウンロードボタンをクリックして、変換後のMP3ファイルをダウンロードします。

WAVをMP3に変換するオンラインサイト1

 

Google Drive(CloudConvert)

Google DriveでWAVファイルを管理している方には、CloudConvertがオススメです。アップロードする時間とダウンロード必要がなく、時間の節約になります。

1. Google Driveに入り、MP3に変換したいWAVファイルを見つけます。

2. ファイルを選択して、右クリックし、「アプリで開く」>「CloudConvert」を選択します。

WAVをMP3に変換するオンラインサイト2

3. 新しいページが開き、CloudConvertサイトに入ります。初めて利用する場合は、このサイトがGoogleドライブに接続し、ファイルを編集するなどの権限を与える必要があります。また、Googleドライブ用のメールアドレスでサイトにサインアップする必要があります。

4. 変換画面に入ります。先ほど選択したWAVファイルはそこに表示されています。右上で出力設定をMP3と設定します。

WAVをMP3に変換するオンラインサイト3

5. 「Save output files to Google Drive(出力するファイルをGoogle Driveに保存する)」にはチェックを入れてください。最後に「Convert」ボタンを押せばWAVをMP3に変換できます。変換完了後、ダウンロードする必要がありません。Google Driveに戻り、ページを再読み込みすれば、MP3ファイルはGoogle Driveに保存されています。
もちろん、ファイルをパソコンに保存したい場合はダウンロードする必要があります。

WAVをMP3に変換するオンラインサイト4

 

Windows標準アプリでWAVをMP3に変換できるか?

Macの標準アプリで簡単にWAVをMP3に変換できますが、Windowsの標準アプリで直接WAVをMP3に変換できません。

Windows Media Playerの場合、WAVとMP3ファイルを再生したり、WAVファイルをCDに書き込んだり、CDをMP3にリッピングしたりすることができます。Windows Media PlayerでWAVをMP3に変換したい場合は、まずはWAVファイルをCDに書き込み、そしてCDをMP3にリッピングする必要がありますので、あまりにも面倒で、オススメしません。

WindowsでWAVをMP3に変換するには、サードパーティ製ソフトをインストールするか、オンラインサイトを利用するしかありません。

 

まとめ

WAVをMP3に変換する方法は以上になります。フリーソフトも、有料ソフトも、標準アプリも、オンラインサイトもあり、どれもMacとWindows両方で利用できますし、初心者でもお手軽に変換を行うことができます。音声形式変換だけではなく、編集や結合、動画/音声ダウンロード、DVDリッピングなども行う需要がある場合は、有料ソフトがオススメです。

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丸山 沢
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1985年生まれ。東京都出身。12年間、1日12時間以上パソコンと向き合う仕事をしてます。パソコンの設定、操作とソフトウェアの利用についてたくさんの経験を積みましたので、それを活かして皆さんの役に立ちたいです。

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